今月は、乳がん検診、健康診断、大腸がん検査、肺がん検診と、色々な検診の予約をとって一気に済ませてきた。
40歳を過ぎたので市から助成券が発行され、上記のほとんどの検査が無料か数百円で受診できる。
このような検査を無料か数百円で受診できるのもありがたいが、なにより助成券が発行されることによって現在健康に問題を感じていなくても、せっかくだから・・・
と検査を受けるために病院に足を運ぶきっかけとなるのが何よりありがたい。
私の住んでいる自治体では乳がん検診は、市の特定したいくつかの大きい病院の中から、行きやすい病院を選んで受診するというシステムだ。
去年初めて乳がん検診を受けたのだが、初めての検診の前は一体どんな検査をするのか・・・と不安で色々心配を巡らせたものだが、一度受診してしまえば慣れたもので、
今年はなんの心配もなく予約の電話を入れた。
予約の電話では、受付の女性から、『マンモグラフィの担当は女性なのですが、触診は男性医師が行います。よろしいですか?』と確認された。
去年も同じ病院で乳がん検診を受けているし、またあのお医者さんかな?などと思いながら『あ、大丈夫ですよ』と私は即答した。
普段行かない大きな病院の待合室にいると、あまりにも人が多いことに驚く。
この中には、健康だけれど検査のために来ている私のような人もたくさんいるのだろうが
自分で動くことができず車いすを押してもらったり、点滴をしたままベッドで運ばれている患者さんも多く見かけた。
自分の力で立って歩いて生活できてるのって幸せなんだよなぁ。
待合室で行きかう人々を観察しながら自分の順番が回ってくるのを待っていた。
マンモグラフィの撮影をしてくれた担当の女性は昨年と同じ人であった。私は今回2回目なので、言われるがままにテキパキと動き、滞りなくあっというまに撮影は終わった。
次は触診か・・・。
昨年は初めての乳がん検診の触診で、診察台の上で上半身裸で、ものすごくドキドキして待っていたところ、白衣も来ていないジャージ姿のオジサンが紛れ込んできて、思わず『キャー!このオジサン変なんです!!』と叫び声を上げそうになったのだが、
『そうです。アタスが変なおじさんです。』という流れになる前に、看護師の女性がそのおじさんに『先生。お願いします』と呼びかけたため、このオジサンが医者であることを理解した。
医者なら白衣くらい着てろー!と心の中で激しくツッコミを入れた昨年の記憶があるため
『まあ今年もどうせあの人なんだろうな。白衣着てなくてももう焦らないよ。』
と特に緊張もなく、看護師に指示されるがまま診察台に寝転がると、頭の後ろに手を組み、大の字で鼻歌まじりにリラックスして待機していた。
すると突然、
『お待たせしました。』と、
若い男性医師が颯爽と入ってきたのだ。
おいおいおいおい 聞いてないよー!!!
突然の若い医師の登場に慌てた私はつま先だけ若干、内また気味にしてみたが、時すでに遅しだ。予約の時、受付の女性が『触診は昨年の変なおじさんではなく若い男性医師ですがよろしいですか?』とでも言ってくれればもう少ししおらしくしていたものを・・・(恨)
ち、ちくしょう・・・
何はともあれ、無事に検査は終わり、胸が小さい以外には特に問題も見つからず
今年も無事に検査を終えてホッとしたのであった。
そして今年の内科の健康診断でひとつ、なるほど・・と納得したことがある。
私は動悸やめまいといった症状がでることがあり自律神経の薬を処方してもらっていて、毎日ではないが症状が辛い時には服用している。
健康診断を担当してくれた医師は、私のカルテに書かれている自律神経の薬を確認すると、
『自律神経失調症は悩んでいる人多いけどね、これで死んでしまうことはない病気だって理解すると、楽になるよ。症状が強くでてるなと思ったら、薬でも飲んでおくか~!って。そのくらいに考えておいて』と言われた。
優しい先生だったから素直に聞けたという部分が大きいが、これには、なるほど!とものすごく納得してしまった。
不調は不調で気分は悪いけれど、これくらい気楽に考えておけばいいんだよな。
私を長年悩ませる過敏性腸症候群(IBS)も、日常生活に激しく支障をきたすことは多々あるが言ってみれば死んでしまう病気ではない。
車いすを押してもらったり、ベッドで運ばれている患者さんに比べたら、今の私はまだ色んな選択肢を自由に選ぶことができる。
先日、ツイッターで仲良しのフォロワーさんがつぶやいていた、この言葉を思い出した。
選択肢はたくさんあるのに、見えない、見ない方が不幸。
その通りだ。
現在41歳の私だが、今、やりたいことや夢がたくさんある。
若いころの私は逆に夢と言えるものもなかったし、ただひたすらに毎日をすごしてしまった。今から考えると膨大な時間を無駄にしてしまったのではないかと後悔する気持ちもある。
けれど失った時間に思いをはせても何も始まらない。
若いころと同じ体力とはいかないが、毎年こうしてちゃんと健康診断も受けながら
これから夢に向かってチャレンジしていこう。
そう改めて決意したのであった。