2019年ゴールデンウイーク、世間のリア充たちを巻き返すべく訪れた焼き牡蠣屋さんでまた一つ心に傷を負いしょんぼりと帰宅、
結局ウンコとの思い出をひとつ増やしただけの残念なゴールデンウイークが終了した。
参考記事:IBSでも美味しい牡蠣をお腹いっぱい食べたいので、焼き牡蠣やさんに行ってきた話
しかも後半はまさかの高熱にも見舞われ、さんざんな連休となった。
連休の最終日に熱は下がったものの、体調が回復する前に仕事が始まってしまい、しかも10連休明けで猛烈な忙しさが待っていたことも重なり疲れが溜まりに溜まり、何か他の病気なのでは・・?と疑うほどの体のだるさに見舞われることとなってしまった。
やばいな、何とかしなくては・・。食欲も出ないのでとりあえずマッサージでも言って体をほぐしてこようかな。と思い立った。
15分ほどのマッサージで回復できる気もしなかったので、やはり1時間くらいはじっくり施術してもらいたい。と、思い出したのが先日もブログに書いたスタッフが中国人のみのマッサージ店だ。
参考記事:中国人には、本当に嫌なやつが多いのか?
中国人だけのマッサージ店に再び来店
私が以前にこのマッサージ店を訪れたあと、私の行きつけの美容室の美容師さんが再度そのお店を訪れたところスタッフはだいぶ入れ替わっていたという。
ちなみに前回その美容師さんを担当した中国人スタッフはなぜかカンフーの格好をしており施術の最後に『今日はここまで!!』とキメ台詞を言うらしい。
再びこのお店を訪れることになんとなく心配が頭をよぎったが、それよりもこんなに安値で1時間もマッサージしてくれるお店が他に思い当たらなかったため、意を決して再度お店のドアを開いた。
中に入ると急いで店内に目を走らせたがどうやらカンフーおじさんはいないようだった。
その日は女性スタッフ2名と男性スタッフ2名が出勤らしく、それぞれお客さんにマッサージをしている最中だった。
その中の男性スタッフから、
『予約シテルー?』と“料理の鉄人”の金萬福(きんまんぷく)さんを彷彿とさせる口調で質問されたため
「してないです・・。」と答えると、萬福さんは『じゃぁ4時ダヨー!!』とデカめの声で宣言した。
時計を見ると、3時過ぎだ。
金萬福:日本タレント名鑑
仕方ない、4時まで待つか・・。1時間マッサージの件を券売機で購入した。
いや、待つのはいいとして・・
なんとなくこの萬福さんが私の担当になるのでは・・という理由もなき不安が心に浮かんできた。萬福さんの何が問題ってわけではないのだけど、何かが起こりそうな野生の勘というのだろうか。
私はこっそり券売機に戻ると追加で200円を投入し、そっと【女性スタッフ指名】のボタンを押した。
その瞬間だった。
『今、何買ッターー!?』鋭い萬福さんの声・・。
ビクッッ!!
私は恐る恐る券を見せ、「女性スタッフ指名・・」と自白した。すると萬福さんは答える私の声にかぶせ気味に『女性は4時半!!(怒)』と大きい声を出す。
ビクッッ!!
「じゃ・・じゃあ、女性じゃなくていいです・・。」
そう言うと萬福さんは『オ金、返スヨ~』と少し優しい口調になり、なぜか自分の財布から100円玉をくれた。
いや、女性指名券200円だったんですけど・・。
とにかく4時まで時間をつぶそうと一旦外に出て買い物など野暮用を済ませることにした。
いざ出陣
用を済ませた私は、4時になる5分前にマッサージ店に戻ってきた。
再びお店のドアを開けた瞬間、先ほどの萬福さんがマッサージ台の上でなにやらお客さんにさそり固めのような技をかけ、お客さんがうめき声をあげているのが目に飛び込んできた。
さそり固め:Wikipedia
まじか・・・!?
さそり固めをキメられているお客さんを横目に見ながらそっと待合室の椅子に座る。恐怖で動悸が止まらない・・・。
やばい。
やはり萬福はやばい・・。
私の直感通りだ。
スタッフの方はそれぞれ施術を始める前にタイマーをセットし、時間になるとタイマーが鳴って施術終了なのだが、果たしてこの中の誰のタイマーが鳴るのか・・・?
待合室の椅子で待っているのは私だけだ。ということは、次にタイマーが鳴った人が私の担当だ。
さっき、女性は4時半!!と言われたよな。
となると・・残りは萬福かもう一人のおとなしそうな男性スタッフだ。
心臓が高鳴る。ギュッと目をつぶって下を向き運命の瞬間を待つ。
どうか、どうか萬福だけは・・・。
その時だ。
ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!
ハイ、萬福キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
まじか・・・絶対こうなると思った。私っていつもこうなんだ・・。
せっかく癒されに来てるのに・・。
しかし・・。
まじか・・。のあとに、(よし・・なんか面白い不幸が起こる・・)と期待している自分に気づいてしまった。
いや、もっと言うと、なにかしらのひどい目に合った不幸な自分を笑いたい私はどんな時も存在している気すらする。
望んでるから、かなえてくれてるのか・・神様・・。ありがとう・・。
かくして、私は1時間みっちり萬福さんを堪能し、最後にさそり固め風ストレッチで先ほどのお客さんより大きなうめき声を発して帰ってきた。
そして萬福さんのおかげか否か、今はすっかり体も軽くなり、いつもの調子を取り戻したのだった。
ちなみに、うつ伏せで背中のマッサージを受けている途中、隣のマッサージ台で女性スタッフがお客さんに『顔ピンクでカワイイネ!!』と言っているのが聞こえ、顔ピンクとはどんな状態なのか本当に気になって仕方なかったが、タイミング的に確認することができなかったのだけが心残りであった。
毎度なにかしらの事件(?)が巻き起こるこのマッサージ店、今後もしばらくは目がはなせなそうだ。