あるデータでは14人に1人の女性がかかると言われている乳がん。この確率だと女子高の1クラス内に数名の患者が出る割合になる。
検診に行った方がいいことはわかっていたけれど、なんとなくきっかけが無く一度も足を運んだことが無かった乳がん検診だが、有名芸能人が乳がんを患ってしまったニュースなどもあり
40歳という節目で市から健診費用助成券を送ってもらえることになったため思い切って行ってみることにした。
検診の前日、先に検診を済ませたママ友にスーパーでばったりと出くわし根ほり葉ほり乳がん検診について質問しまりリサーチした。
なんとなく女性の医師だといいなぁ。。と言うと、彼女は過去数回の検診がいずれも女性医師だったとのこと。
私も女性医師でありますように、と希望を込めていざ検診当日。
初めての乳がん検診
まずは触診ということで待合室でしばらく待機した。触診かぁ。と緊張しながら待つこと10分。名前を呼ばれ診察室に入ると、看護師さんからここで上半身の服を全部脱いで診察台に横になって待っていてくださいと指示があった。
指示通りに診察台に横になりまっているとついたての奥から上下黒のジャージに身を包んだおじさんがフラフラと現れた。
え??なにこのおじさん。と驚いてにらみつけると、これが医師だった。
さきほどの看護師さんが横から『先生、お願いします』と声をかけている。
先生なら白衣くらい着て来んかい!!
ただのおじさんがどさくさに紛れて趣味で紛れ込んできたのかと冷や汗をかいたじゃないかい。
志村けんの『変なおじさん』を思い浮かべてドキドキしている内に
さっさと触診がスタートした。
ある一か所で一瞬、「ん?」という顔をした医師に『ご心配には及びません。それは骨です』と心の中でつぶやいた。ぺちゃパイあるあるだ。
あっというまに触診は終了。
意外と簡単だな!
次にマンモグラフィーだ。
これが、前日ママ友から、(おっぱいをめっちゃ挟まれて痛いんだよおーーー)と聞かされていたため、かなり恐怖心を持っていた。
かなり豊かなお胸のママが、『おっぱいがおせんべいになるくらいまで挟まれるんだから!!』と力説していたのだから私の胸などポテトチップスの厚さにまで潰されるに違いない。覚悟はできている。
マンモグラフィーを担当してくれたのは女性だったので先ほどよりもリラックスして臨むことができた。
ご自分のお胸で気になっていることはありますか?と聞かれしばらく考えた結果、小さすぎることです・・。と答えてみたがかぶせ気味に『それは大丈夫です。』と流された。
知ってます。。
いくつかの質問されたあと、やはり上半身を全部脱いで、肩にケープをかけられ機械の前に。
片方ずつ、胸を機会に挟んで徐々に圧をかけていく。その都度、看護師さんが「もう少しいきますよー」などと声をかけてくれたので、安心してお任せできた。
心配していた痛みだが、やはり胸に12キロの圧力をかけて撮影するため痛かったのは確かだ。自分の胸がポテトチップスだったかおせんべいだったか、なにしろ機会に体を密着させられているので、目視では確認することができないまま、両側2枚づつの撮影が無事に終了した。
病院からは事前に言われなかったが、検査内容から考慮すると、生理前で胸が張っている時などはおそらく乳がんの検査は痛すぎて辛いと思うので、個人的には生理前は外した方がいいのではないかと思う。
検査の結果は後日自宅に送付してくれた。
マンモグラフィで異常なしでも油断は禁物!
マンモグラフィで異常なしと言われても、完全に乳がんではないと言い切れるものではないとのことので、自分の体をよく気にして観察することがやはり大切だ。
まずは、初めての乳がん検診に足を運んだことによって乳がんに対する自分の意識をきちんと持つきっかけになったことはとても良かったと思う。
検査も一通り経験すれば、こんな感じか。。とだいたいの流れがわかり次回からは無駄な恐怖や不安感もなく、もっと気楽に足を運ぶ気になる。
私の家は俗にいう『がん家系』で、親族の中に癌を患った人がたくさんいる。そして癌で大切な兄弟も亡くしている。
その状況を考えると乳がん検診ももっと早く受診するべきだったのだが、未知の検査というのはどうしても気が進まないし、なにより毎日の忙しさの中で現時点で異常を感じない部分というのは後回しにしてしまいがちだ。
乳がんは、早期に発見することによって完治し日常生活を取り戻せることが多いそうだ。
これを機に、来年以降も怖がらずに検診を受け続けたいと思う。