綺麗な女優さんやモデルさんなどの熱愛、結婚の報道を見ていて、最近よく感じることがある。
美女と野獣という言葉をよく耳にするが、美しい人は、自分自身が十分な美しさを持っているがゆえにお相手の男性の見てくれなどにあまり興味が無いのではないか、と思うのだ。
お相手の財産に非常に興味がある、ということはまた別のお話になってしまうが、見た目に惑わされずお相手の内面に目を向けられる人というのは、とても素敵だ。
他人の容姿をああだこうだこき下ろしたり、上から目線で批評をしている人を目の当たりにすると、自分のことを棚に上げてよくもいけしゃあしゃと・・と驚きでガクガクしてしまうことが多い。
若いころのことだが、ある女の子が、グループの他の女の子のことを『○○って、足やばく(太く)な~い?』と言っているのを聞いて驚愕したことがある。
なぜなら『足が太い』と、他人の体型を上から偉そうにブッタ切ったその女子は、自らが三浦大根のような立派な御御足(おみあし)を所持しており、はっきり言って彼女から「足太い」と言われた女子の方がよほどスマートだったのだ。
そしてまわりで聞いていた他の子たちも、三浦大根の勢いにのまれ誰も反論やツッコミができず、気まずい時間が流れたことを覚えている。
人のことを偉そうに批判して本人は満足そうであったが、気付かないうちに逆に醜態をさらすという典型的な出来事だったため、非常に記憶に強く残っている。
人の批判をする人間は、自分のことを理解していないことがとても多いのだと思う。
ネット上などで匿名で人の悪口を書きたてたり、批判や中傷を展開している評論家気取りの人たちも、はたから見れば『お前が言うな!』とツッコミどころ満載な人物がほとんどなのであろう。
容姿の批判のみならず、大事な時間を費やしてまで他人の活動に横やりを入れたり足を引っ張ることにいそしむ人と言うのは、自分の人生がつまらなくて輝いていないから、他人が成功しキラキラした人生を歩むことを阻止することに必死なのだろうと思う。
美しい人が、自分自身が十分な美しさを持っているがゆえに他人の見てくれにあまり興味が無いのと同様に、自分の夢や、やりたいことが明確で、そこに向かって突き進んでいる人には、他人の一挙手一投足に目くじらをたてていちいち批判をするような暇も興味もないのだ。
先日、YouTubeでとても興味深い動画を見つけた。
大愚和尚さんの“一問一答”というチャンネルだ。
【悪口や嫌がらせに対する正しい心構え】
これは、職場の人たちから悪口を言われ悩んでいる相談者の方にお返事をしている動画なのだが、ネット上での批判や実生活での人間関係にもすごく応用できる考え方だと強く共感した。
自分がどんな考え方をしてどんな志を持っているのか知りもしない人から悪口を言われても気にすることはない。ただ、自分のことを考え、寄り添ってくれる人からの忠告には素直に耳を貸そうということを仏教の教えと共に説明してくれている。
私は大愚和尚さんのいう、慈悲の瞑想までできるほどの聖人ではないし、それ以前に仏教徒でもないのだが、他人の悪口を言って足を引っ張る人への考え方という面でものすごく参考になった。
少し長めの動画なのでごく一部を切りとってみたが、興味があればぜひ見ていただきたいと思う。
何か行動を起こすとき、
まわりからどんな評価を受けるのか、馬鹿にされないか?悪口を言われないか?
気にしすぎて身動きがとりずらいと感じる時にこれを思い出そうと思う。
そして自分自身はキラキラした人生を歩んでいる人の足を引っ張るのではなくて、キラキラした人からその理由を学んで、自分も輝くパワーを吸収できる人間になりたい。そんな風に考えている。