先日、家族で伊豆白浜海岸に旅行に出かけた際の道中での出来事だった。
朝の6時には自宅を出発し順調な道のりだったのだが伊豆市の道の駅【天城越え】を通りかかった瞬間主人が、結婚式の二次会で「ビンゴ!」と叫ぶ人と同じ勢いで「トイレ!」と言いだしたため、みんなで道の駅【天城越え】でトイレ休憩をすることにした。
私と子供たちはすぐにトイレを済ませ、車に戻ったのだが主人がなかなか出てこない。
子供たちは『パパ遅いねぇ』『パパうんちかな』『パパ絶対ウンチしてるよね』とざわつき始めた。
ようやく戻ってきた主人に事情を聞いてみると、やはり急な腹痛に襲われトイレに駆け込んだらしく、もういいかな、と立ち上がりパンツを履く→トイレを出ようとするとまた下ってきて再びパンツを脱いで便座に座る→もういいかな、と立ち上がりパンツを履く→トイレを出ようとするとまた下ってきて再びパンツを脱いで便座に座る・・・の繰り返しでなかなか出てこれなかったとのこと。
それはまさしくIBS屈伸運動ではないか!!!
私はかれこれ17、8年もの間、過敏性腸症候群(IBS)を患っている。
過敏性腸症候群(IBS)とは、 血液検査や大腸内視鏡検査などで腸に異常が認められないにもかかわらず下痢や便秘を慢性的にくりかえす疾患であり、私の場合はメインが下痢で展開される通称“下痢型”だ。
このIBSで私は年がら年中お腹を下しており、今回の主人のようにトイレの個室でパンツを履く、脱ぐ、座る、立つ、パンツを履く、脱ぐ、また座るの動作を繰り返している。
私はトイレ内でのこの一連の動きをIBS屈伸運動と呼んでいる。永遠にこのIBS屈伸運動がやめられず、個室内で涙を流したIBS仲間も少なくはないはずだ。
(このようなIBSの人にはあるあるの動作をまとめるとIBSラジオ体操第二くらいまでできそうな予感がしているが、その話はまたの機会にしたいと思う。)
それにしても、普段お腹が丈夫な主人が、まさか旅の途中の道の駅でIBS屈伸運動にハマるとは!なんて珍しい!そう思って感慨にふけっていると、主人はしんみりした口調で「カビンチョの人って辛いんだね。。」と言っていた。
え?カビンチョ?(怒)
なんだ?そのドンガバチョみたいな扱いは。。この不届きものめ。。
しかし、ふだんお腹の丈夫な人には、今回の主人のようにたまには旅先で下すなどして過敏性腸症候群(IBS)の辛さを味わっていただき、この病気に対する理解を深めていただきたいものである。
毎度、旅行やお出かけの車中でお腹を下して大騒ぎするのは私の得意技なのだが、今年の夏は色々なところに出かけている割にまだダメージが少なく済んでいる。
色々な理由はあると思うが、私の中ではやはり【携帯トイレ】を車に積んでいることが心理的な安心の大きな部分につながっている気がする。
以前のブログにも書いたが今年の7月に県の防災センターにて、トイレの神様から携帯トイレのレクチャーを受けて以降【携帯トイレ】を車に備えるようになり、そのおかげで万が一の時は携帯トイレを使おう!という心の安心があり、車での外出時の不安が今までよりずいぶんと軽減されている。
関連記事;携帯トイレが過敏性腸症候群 IBSの救世主になる!?
相変わらず、行列に並ぶとか公共の乗り物に乗るなどの場合は、自らの脳波で腸に刺激を与え下痢に追い込むという現象に見舞われるが,車での外出(遠出)だけでもハードルが下がると、非常に生活がしやすくなっているのが現実だ。
そんな折、コストコでお買い物中に、【携帯トイレPOTTY!】なる商品を見つけた。
様々なシチュエーションで簡易トイレとして使えるという便利な商品だ。
携帯トイレはビニールを合わせて用意しないといけないのだが、これはビニールと吸収シートがセットになっていてしかも使用後はひもを引っ張るだけで密封できるという優れものらしい。
ものすごくよさそう!と思ったのだが、説明をくまなく読んでも大にも利用可かどうかの記述がない。
そこで、このトイレを販売している株式会社竹虎さんに、直接問合せをさせていただいた。
自分が過敏性腸症候群(IBS)を患い苦労していることと、世の中に同じ病気で苦労している人がたくさんいるので、大用にも利用できるならこのブログで、同じ病気の方たちへ紹介させていただきたい、とメールを送らせていただいたところすぐに丁寧にお返事をしていただいた。
お返事の内容としては、この商品は小用として販売しているため大の場合の実証実験まではできていないとのこと。
そしてこちらの商品はコストコ専用品なのだが、秋口に一般向けに販売される類似品のサンプルを数枚お送りするのでよろしければお試しください。と、ご丁寧に自宅までサンプルを送っていただいた。
なんて親切な会社。。
送っていただいたサンプルがこちら!
すごく薄くて、カバンに入ってても全く気にならないレベル!
このひも付きビニールの中に、キッチンペーパーを少し厚くしたくらいのシートが1枚セットになっている。
ビニールの中にシートを入れて用を足したら、ひもを引っ張って簡単に閉められる。
ニオイ防止のためひもをグルグル巻くとなお良し!!簡単!
今年の夏は伊豆白浜をはじめ色んな海、山へたくさんお出かけしているので、いざとなった時に実験をするべく車で待機しているこの携帯トイレ。
いつもならもう試せるチャンスが何度も来ているはずなのだが、子供の夏休みも半分終わったというのに車の中での究極のピンチがまだ訪れず。。
オカシイ。
わたしだぞ?
過敏性腸症候群(IBS)界の黒帯だぞ?
私の人生の中で苦行でしかなかった車中で下痢を耐え抜くという夏の大イベント。
こんなクソみたいなイベントが(うまい!)、初めて役に立つ。
そして結果を責任をもって皆さんにお伝えしよう!!と張り切っているのに、なぜかチャンスが来ない。。
備えてあることへの安心感がよほど強くでているらしい・・。
家で下してるときに試しに使うのは簡単なのだが、せっかく携帯トイレのサンプルとしてお送りいただいた商品を自宅で使ってしまうのは申し訳ない気がしてならない・・。
そんなことを考えていた矢先の先日の土曜日、プールに行った帰り道、次女が車中で『おしっこがもれるー』と大騒ぎ。
コンビニも間に合いそうになく仕方なくこのサンプルを1枚利用してみることにした。
説明通りに使用してみると、この薄いシートが大量の水分を吸収しビニールの中でオムツのように膨らんでいた。プールでジュースを何本もがぶ飲みしていた次女は自宅に帰るまでに2回同じ袋に用を足したのだが、この薄いシートは2回分の水分を全部吸収して全くもれることが無かった。
スゴイ。。
その様子をじっくり観察してみたのだが、このトイレは水分の多い下痢には相当の威力を発揮しそうだ。
メーカーさんは小用として販売しているが、それは通常の便を想定していると思われるため
この携帯トイレを使うのが下痢の時と限定されている過敏性腸症候群(IBS)の人が緊急用に備えるには大変良い商品だと思う。
私の考えた使いやすい利用方法は・・
車用のゴミ箱として置いてあるこの入れ物に携帯トイレをセット。
中にシートを入れて、簡易トイレの完成!
使用後はひもを縛ってグルグル。ニオイ防止!
次女も普通にトイレみたいに座ってうまく用を足していた。
いずれにしても今年の夏はまだ出番がなく、下痢での実証実験ができていない。
だが、このままピンチの無いままの私ではないはずだ。やがて当然訪れるであろう実証実験の決行後には、改めてご報告したいと思う次第である。
そして以前のブログに書いた、渋滞の中を顔面蒼白で耐え抜いた伝説の“なかみなと事件”。
あの日の私にそっとこの携帯トイレを差し出してあげたい、としみじみ思った私なのであった。
私は以前トイレの神様の携帯トイレのレクチャーの時に、トイレの神様からイチオシと教えていただいた【ほっといれ タブレット】も念のため備えてあるが、こちらは下痢に限らず、大でも小でも利用できるものだ。
下痢の時と限らず、災害時や断水時などのために確かな携帯トイレを備えておきたいという方は、トイレの神様お墨付きのこちらもおすすめである。