先日、玄関のチャイムが鳴り、宅配便のお兄さんが大きな荷物を配達にきた。
どうやら主人が注文したものらしい。主人は「きたきた♪」と嬉しそうに荷物を開けると、「これずっと欲しかったんだ!」とはしゃいでいる。
彼はいつもいつも私からすると興味の無いくだらない物(失礼)ばかり注文して喜んでいる、「お年玉もらったばかりの小4」のような人間だ。
今回もどうせふざけたものだろう、と興味を示さない私に「ほら!見ろ!すごいだろ」と自慢してきたその荷物は、なんとガチャガチャの本体と大量のガチャガチャ専用カプセルだった。
ちゃんと100円を入れて1回まわすと、カプセルが1個出てくる、駄菓子屋さんやスーパーの前なんかに置いてある正真正銘のガチャガチャである。
そんなもの買って、ただの一般家庭に置いといたって一体だれがやるんだ。。また変なもんに手を出して。。私は死んだ魚のような目でその場を立ち去ろうとしたが彼は、目をキラキラさせながらさっそく準備にかかっている。
熱すぎるガチャガチャへの情熱
そして、翌日以降、カプセルの中に入れる為に主人が購入した大量のおもちゃが次々に配達されてきた。
キラキラ光るアヒルのおもちゃ、金魚の形のおもちゃ、プニプニしたヨーヨー、はずれのゴキブリおもちゃ、それに、よく駄菓子屋さんで見かけるくじ引きの景品。。
どうやらカプセルの中に“くじ引き”という紙を入れ、ガチャでそれを出した子はくじ引きを2回することができるというシステムらしい。そのくじで出した数字の景品をゲットすることができる。
そしてこのガチャガチャのすごいところは、100円を入れて出したカプセルに500円や1000円が入っている大当たりが紛れ込んでいるということ。
我が家の子供たちや子供のお友達以外にも、我が家に遊びに来た私や主人の友達(大人)にも楽しんでもらいたいと考案したようだ。
どんだけこのガチャガチャに情熱をもっているんだ。。
自作の説明書きまで印刷してせっせと準備をしている。
そして出来上がったのがこれだ。
本当に1000円が入っていることをちらつかせ購買意欲を高めるために1個でだけ中が透けているカプセルが。。なんていやらしいやり方。。
くじ引きの景品もバッチリ!
なんか説明の文がオカシイ気もするがそこは流してあげよう。。
(作り直すの大変そうだし)
完成したガチャガチャにまず次女がチャレンジ!
お年玉におばあちゃんがくれた100円玉を握りしめガチャガチャにチャレンジした次女、なんとこの6歳児がたて続けに現金1000円と500円をゲットしてしまった。
恐ろしい・・なんとなく教育に良くないんじゃないか?という考えが頭をよぎる私・・
一瞬にして金の亡者と化した次女に触発され長女も挑戦。
出てきたのはヨーヨーだった。
あからさまにふてくされる長女。。
これが世の中だ!お店のガチャだっていいものが当たる子もいれば、クズみたいなもんが出ちゃう子もいるんだ!
なにがでるかわかんないのがガチャガチャだ!となぜかアツイ主人。
そしてまだお金の使い方がわからない次女はガチャガチャで当てた1500円を、芸を覚えたてのチンパンジーのように何度もガチャガチャに入れ続け、あっというまに全額吸収されていった。その後、現金は当たらず金魚やスーパーボール、ヨーヨーなどが次々に出てくる。
これがよそのガチャガチャだったら命がけで止めるところだが、我が家のガチャガチャは入れたお金が結局はすべて主人の元に戻ってくる。。なんかへんな感じだ。。
数日後、娘のお友達が数人、ガチャガチャのうわさを聞きつけ100円をにぎりしめてやってきた。
駄菓子屋のおじちゃんと化す主人。子供たちをニコニコと見守る。
お友達はくじ引きがあたり、恐竜をゲット。。
2年生のおしゃまな女の子に恐竜。。
「えーーー。こんなのいらない。お金もったいなーい」(キッパリ)
グサ!!!!←傷つく主人
あんなにみんなを楽しませようと頑張って用意していたのに。。
可哀想すぎる・・可哀想すぎて笑いがとまらない。。 (☝՞ਊ ՞)☝
別の日にはお友達のパパやママも来てチャレンジしていった。
現金がでるかも!!というワクワクは子供も大人も共通なようだ。
自宅にガチャガチャがあるってあんまりないシチュエーションなので
我が家に遊びに来た人々はみな鉄板で盛り上がってくれる。
しかし、このガチャガチャに私財をなげうって投資し過ぎている主人がガチャガチャの売り上げで元をとり利益を出すにはあと何年かかるのだろうか。。
いや、来年には飽きて誰もやらない可能性のほうが高い気がしてならない。
ちなみに、よくレストランなどにある専用のコインを入れて挑戦するタイプのガチャガチャはガチャガチャの楽しみが半減すると主人は主張している。
自分のお金を使って挑戦するドキドキ感が、ガチャガチャの醍醐味だと主人は言う。
なにはともあれ、ガチャガチャの本体ごと所有して楽しみたい、みんなを楽しませたいという主人の夢はしっかり叶っているのであった。元をとるとらないなんてことは、おそらくどうでもいいことなのだ。みんなが盛り上がってる姿を見るのが楽しいのだ。
そして小4男子な主人が次は何をやりだすのか、今からちょっと楽しみ心配である。