今、この日本で『パンダの赤ちゃんにさほど興味ありません』と明言することは、なんてハードルが高いのだろう。
なんとなく、『パンダかわいいよねぇ』などと流しておけばそれなりに良い人にも見えるし、あえて興味がないという意志を表して事を荒立てる必要もないので長年黙っていたが、
ワイドショー的な番組でパンダの赤ちゃんのニュースが流されるたび、
私見で『あなたこそは絶対パンダに興味ないだろうね』と予測していたMCやゲスト達が口を揃えて『可愛いですね。癒されますね。成長が楽しみです。』と、前へならえの発言を連発するのを聞くと、
日本ではパンダに興味がない人間は非国民扱いをされるという暗黙のルールがあるのではないかと勘ぐってしまうほどだ。
だから本日、全『パンダに興味がない国民』を代表して、この場を借りて〝パンダに興味がない宣言〟をしてみようと、私は今年一番の無駄な勇気を振り絞ってこれを書いているわけである。
数年前まで夕飯時のニュースでバンバン流されていた、パンダの交尾映像だって、言わせてもらえば、『何見せてくれとんねん‼️』という話だ。男のパンダが夢中になっている表情が、パンダの着ぐるみを着た人間に思えてきて慌てて思考を切り替えようとするも、振り払っても消えない男パンダの残像に心底ゲンナリしたものである。
(オスと言えw)
万が一、私が街中でパンダについてインタビューなど受けてしまったら、小学生並みの低レベルな感想すらも出てこず、沢尻エリカを彷彿とさせる『別に。』以外答えられる気がしない。
だいたい中国から借りてまでパンダって必要なんだろうか。
もしもパンダが犬や猫のようにペットとして普及し始め、近所のお爺さん達が毎朝そこら中でパンダの散歩をさせる時代がきたら、きっとパンダのありがたさも薄れるに違いない。
マックのポテトと一緒だ。
無いと言われれば無性に食べたくなるものだ。
というわけで、パンダを心から可愛いと足を運んで観に行く自由があるのと同時に、パンダに興味がないと明言する自由も日本人は持ち合わせているということを、自らの好感度を下げてまで本日宣言させてもらった次第である。
さぁ、全パンダに興味がない国民の皆様‼️
自分の気持ちに正直に、好感度など気にせず素直になろうではないか!
‥‥なんてくだらないことを、
どうやって明日から好感度を取り戻そうかと考えながら書き綴っている私である。